Table / アテネ集合住宅

所在地:ギリシャ・アテネ
主要用途:集合住宅
延床面積:420 m2
敷地面積:200 m2


食。食はヒトの生活の三大要素の一つであり必要不可欠な活動である。
日常生活行動の中で食から派生するコミュニケーショ ンに着目し、食環境を内部空間から外部空間へと移行 する。個の生活から社会生活への移行である。食を除く昨日は必要最低限のボリュームに抑えられ、外部に出された食の場は食の場は相互に連携し合い、”TABLE” と呼 ばれる公共の食の場を形成する。
学生寮や集合住宅における食卓もキッチンも外部空間へと移動し “TABLE” を形成する。
ホテルやオフィス等におけるレストランも外部へと移 動し “TABLE” を形成する。 教育施設、図書館においても食の場は外へと移動し “TABLE” を形成する。
全ての施設においての食のコミュニケーションが外 部で構成される空間 “TABLE”。 新しい相互のコミュニケーションと新しい食文化スタイルがこの都市の中の “TABLE” で生まれる。

敷地概要
敷地はアテネ市街地・KM(Kerameikos and
Metaxourgeio) 地区である。
貴重な古代の墓があるものの、犯罪の多い20 世紀はじめの新古典的なアパートや戦後の簡易住宅そして空地が混ざりあった区域であり、近年再開発が行われてはじめている。
本計画ではこのうちの1 区画に18人の学生が入居する寮を建設し、さらに近隣の街区にまで拡張されるような新しい都市像の提案が求められた。

“TABLE” 空間へのプロセス
1. 必要最低限の機能を集約し用途ごとのヴォリュームを形成する。
2. 食の機能を外部に出し、公共の場”TABLE” を構成する。
3. 各”TABLE” を連携することで、一枚の”TABLE” コミュニケーションが構成され、立体的なランドスケープとして広がっていく。
4. ”TABLE” を通し、異なる分野/異なる領域のヒトによる新たな食スタイルが展開され、新しい食のコミュニケーション文化を形成する。

提案「学生寮」
1. 学生寮の内部は個室としての必要最低限の機能のみとする。
2. 集約させた機能を、プライベートとセミプライベートに分類し、レベルを分ける。セミプライベートを下階に配置し来訪する客や友人も利用する。
3. 個室内縦動線を軸に空間を分節する。
4. 各住戸をテトリスのように柔軟に組み合わせ、2 ユニットで1 ボリュームを構成する。残余テトリス空間はテーブルに広がりを持たせる。